キスで感染してしまうキス病って知ってますか?

2020年06月02日

性感染症はセックスやオーラルセックス、アナルセックスと言った直接的な性行動で感染するものだと認識している人が少なくありません。もちろん、多くの場合はこれらが原因となって感染するのですが、こういったコンドームなしでの挿入やオーラルセックス以外にも感染してしまう原因はあります。そのひとつとしてキスによる感染を挙げることができますが、キスによって感染してしまうキス病があるということを知らない人が多いので注意しておかなければなりません。

キス病は正確に言うと、伝染性単核球症と呼ばれる急性のウイルス感染症です。伝染性単核球症は唾液で感染するという特徴があり、単核球とはリンパ球のことを表しています。急性のウイルス感染に対して反応を起こし、リンパ球が増えるという仕組みの病気です。この病気には発熱や咽頭痛、リンパ節の腫れというような症状が起こり、風邪や扁桃炎と勘違いしてしまう人も少なくありません。しかしながら、詳しく検査を行ってみると性感染症のひとつである場合があるので、あまりにも風邪や扁桃炎が治らないのであれば、キス病を疑ってみる必要があります。

キス病であるかどうかは血液検査によって行うことができます。病気には潜伏期間があるため、潜伏期間に症状が起こらないことで、いつ感染したかわからないことも少なくありません。特に性行為と異なってキスは日常的に行う人もいますので、誰とキスしたときに唾液感染してしまったかわからないということがあるのです。忘れた頃に病原体が活動を始めるので、原因が特定できずに困るという人も少なくありません。

血液検査をすることによって病原体が検出されれば、キス病であることがわかります。この病気を放置してしまうと肝炎などの症状を引き起こす可能性もあるので、早く治療することが大切だと言えます。忘れた頃に症状があらわれる病気ではありますが、何か自覚症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診して血液検査を行ってもらうようにしましょう。そうすることで、肝炎などの大きな病気まで進行してしまうことを食い止めることができますし、早いうちに適切な治療が行われれば、症状を長引かせずに済むことになります。

性病は性行為だけで感染するわけではありません。伝染性単核球症であるキス病がそうであるように、性交渉ではなくキスで感染するケースもあるので、性行為の覚えがないからと言って性病ではないと言い切ることができないのです。キス病に関する正しい知識を持つことで、いざというときには適切な行動を取ることができるようにしましょう。